午前十時の映画祭9、スタート。

 先週金曜日より、今年度の“午前十時の映画祭”が始まりました。今年もコンプリートを目指す予定……なので、一時期に比べると足を運ぶモチベーションが下がってたTOHOシネマズ日本橋にも、とりあえず隔週を基本に通うことになります。

 このところだいぶ暖かくなった、と思っていたら今日は朝からどんよりとした空模様のせいか肌寒い。明らかに湿気を含んだ空気にしばし躊躇しつつ、まあ多少なら濡れてもいいや、と肚を決めて、自転車にてお出かけ……念のために1枚だけ余分に着ていったら、ちょうどいいくらいでした。

 いよいよ9年目となった“午前十時の映画祭9”、今年のトップバッターは全上映館共通で、ジェームズ・キャメロン監督が私財を投入して完成させ、歴史的大ヒットを遂げた1997年作品タイタニック(字幕・2D)』(20世紀フォックス初公開時配給

 ……の、はずなんですが、冒頭で奇妙なことがあった。この“午前十時の映画祭”は、予告篇、マナームービーに続いて、映画祭における次の上映作品をタイトルだけで予告してから、本日上映される作品の邦題に字幕担当のクレジットを添えた画面が表示され、それから本篇に入っていく。表示された次回上映作品は『シェーン』、そして続いて出た本日上映作品のタイトルは――『太陽がいっぱい』。あれ? と首を傾げてたら、本篇はちゃんと『タイタニック』でした。

 如何せん、3時間半にも及ぶ作品なので、観終わったときには忘れてるようなミスではあるんですが、あまりにも気になったので、いちおう問い合わせはしてみました……ただ、さすがに係員も聞いたことがない出来事だったようで、すぐに答えられそうもない。上映開始前にいらん戸惑いを与えるので、修正できるならしてください、とだけお願いするだけに留めました。本篇はちゃんと観られたから、大した問題ではないのも確かだし。

 本篇を鑑賞するのは2度目です。前に観たのは2012年に新たに公開された3D版だったので、デジタルリストアは実施されてるにしても、オリジナル版に近い状態で鑑賞したのは初めて。3Dで描かれる沈没までの圧倒的インパクトは強烈だったんですが、ロマンスまでのプロセスが繊細なので、2Dでも充分に見応えがある。また、初回には気づかなかった発見もあって、繰り返し観ることで新たな気づきがあるのは、やはりよく練りこまれている証拠。2回目でも、3時間を超える長丁場を飽きさせないのですから、やっぱりこの映画祭に相応しい傑作です。

 観終わって劇場を出ると13時30分。既に一般的な昼食時は過ぎている。いまなら、と考え、これまで気にしながらも立ち寄ることの出来なかったラーメン店を訪ねてみました。案の定、客はいるけど空席もある状況。

 その店というのは、『ラーメン大好き小泉さん』原作第6巻にて、辛めのラーメンを愛好する登場人物を虜にしていた鬼金棒というところ。辛味と、“シビ”と呼ぶ山椒の分量をお好みで調整出来る、というのが売りのお店です。私自身はちょっと辛め程度が好きなので、店によってはしんどい場合もあるのですが、カラシビどちらも普通の量でオーダーしてみたところ、確かに辛いけど問題なく食べられる。そして最後まで美味しい。未だ油気の強い料理がもたれがちな体調ではありますが、それでも具はぜんぶ食べられるくらいのいいバランス。

 場所が日本橋からほど近いので、映画の帰りに近くまで来たことは何度もあるのですが、たいてい列が出来ていてすぐに食べられそうもない。今回のように、映画終わりの時間が昼飯時を過ぎた頃合いであれば、わりあいすんなりと食べられそうですが……最近、完全にメインが上野になり、劇場のコンディションの良さから日比谷も利用頻度が上がりそうで、日本橋に来るのはそれこそ午前十時の映画祭9くらいになりそう。そうすると、この映画祭で2時間半くらいの長尺がかかるときしか来られないか……。