正統的後継者によるジブリオマージュ。

 今年はあんまり舞台挨拶の類に足を運んでません。今日観に行く作品も、抽選に申し込んではみたんですが、あえなく落選しました。落ちちゃったらもうどこで観ても一緒なので、現在私にとっていちばん使い勝手のいいTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞することに。

 作品は、解散したジブリに所属していたプロデューサーやスタッフが結集したスタジオポノック第1回作品であり『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌監督作品、魔法の力を得られる花を見つけた少女の冒険を描いたファンタジーメアリと魔女の花』(東宝配給)

 スタッフの技術そのものは折り紙付きなのでそんなに心配はしてませんでしたが、堂々たるファンタジー・アドヴェンチャーの秀作。序盤、ちょっと間延びしているのが気になりますが、魔女の花を発見した辺りからのテンポの良さと無駄のない展開は惹きつけられます。登場人物があまり語りすぎていないのもいい。ラストシーンの潔さも、快い余韻を演出してます。

 ひとつ気になったのは、物語の随所に、まるでジブリ作品を彷彿とさせるモチーフがあること。ジブリの『魔女の宅急便』よりも早くに発表された原作に基づいているのですが、原作に添っているのなら、そこも含めて選んだのかも知れません。それこそジブリの作品群と比較すると、ここはもう少し書き込んでもいいかも、という点があちこちに見受けられますが、しかしいまのところ唯一のジブリ後継者としての資質は充分に示した好篇だと思います。

 入場者の数からも、初日の動員はかなり良さそうな印象でしたが、このまま動員力を保ち続けて、どうにか次に繋げていただきたいところ。

 鑑賞後は、このあいだ利用してなかなか美味しかったラーメン屋に立ち寄り、昼食を摂ったのちに帰宅。日本橋から自宅までのルートは最低でも週1で往復しているのですが、今日はしんどかった……やっぱり、暑くなってくると、体力への影響も著しい。