『絶対可憐チルドレン』3rd sense.「悪木盗泉!エスパーはつらいよ」

 どうやらザ・チルドレン3人に受け入れられた皆本だったが、続く3人の行動は彼の予想を超えていた……何と、3人揃って皆本の新しい住居に勝手に荷物を運び込み、一緒に暮らすと言い出したのだ。皆本は3人の勝手な判断に怒り、ここに来て仲違いをしてしまう……

 今回はちゃんと“3rd sence.”になってました。もういっそstで統一すりゃ良かったのにー、と意地の悪いことを言ってみる。

 別にオリジナルの話をやってもいいのですが、なんか作品の設定をあまり理解していない展開ばかりなのはどうだろう。これだけエスパーの存在が認知された社会なんですから、突発的に現れたエスパーへの態度も現実とは違ったものになるでしょう。そういうのをさっ引いて、定石通りの描き方をしているから違和感が生じる。

 そして3人が引っ越す前の展開にも無理が多すぎます。改造工事があっという間に終わるのはまあコメディだからと許容するにしても、いきなり窓を破るのは駄目でしょう。しかも夜から早朝にかけて工事って、それはいくら内装でも他の住人に迷惑すぎます。そーいうところに配慮しつつ無茶をすればユーモアになりますが、これではただ世間知らずな印象しか与えません。

 そもそも前回までの流れで、皆本のもとに3人揃って身を寄せるほど信頼が築かれるというのはにわかに信じがたいものがありますし、喧嘩のあと誤解を解くきっかけとそれに対する3人の反応にも取って付けたような印象が強いし、子供向けと言い条ラストの皆本と3人の会話も不自然。皆本が善良なのはいいんだが、これはさすがにちょっと物分かりが良すぎだろうに。

 けっこう大きな組織だろうに、事件だからと受付で来訪者をチェックしている立場のはずのふたりを現場に連れてくるという不思議。この辺はなんか原作でもやった気がしないでもないのですが、そういう不自然がギャグになるのは、自覚していることを示さなきゃならないわけで、それすら出来ていない本篇はどこを面白がっていいのかいっかな理解できないのです。

 ……とざっと書いてから、そもそも原作初期の話を細かく覚えていないため、もしかしたらある程度雛形はあったんじゃなかろうか、と自分で疑問に思えてきました。しかし、ここまで雑だった記憶はないし、それで評価が下がった覚えもないので、ある程度違和感や不自然さをギャグにしてたんだと思うのですが……まあとりあえず、現在の眼で見る限り、このシリーズの脚本はどうも褒められません。